2016年02月19日
eXistenZ

イグジステンズは監督デヴィッド・クローネンバーグで
1999年に制作されたカナダ・イギリス映画です。
お話は
ある教会でアンテナ社が開発した新作ゲーム
「eXistenZ」の発表イベントが行われ。
一般の参加者が天才ゲームデザイナーのアレグラ・ゲラーと
このゲームを体験できるのですがゲーム直前に侵入者によって
アレグラ・ゲラーが(;゚д゚) 撃たれてしまう。
アレグラは襲撃された時に傷ついた
オリジナル(原本)のゲームポッドが正常か確かめるために、
警備員のテッドとゲームを始めるが・・・。

この映画の面白い描写は
脊髄にバイオポートという穴を開けて
生体ケーブルを挿しこみゲームポッドと人体を
直接つないでプレイする仕組みで中枢神経に直接働きかけるため
ヴァーチャルリアリティーゲームが楽しめますw
無機質なゲーム機が有機質表現されている事
ゲーム機はまるで胎盤のようでΣ( ̄□ ̄;)!!
ゲームポットがゲーム機本体で突然変異した
両生類の有精卵から出来ているのですw
そこから伸びるへその緒のようなケーブルを
背中に差し込むことによって直接脊髄に情報が送られ
ゲームをはじめた後のプレイヤーは
胎児のように丸くなります。(*^-^*)
ゲームポッドを修理する時は手術のようで
ゴア描写が満載でした。

また劇中に出て来る銃が骨で、その銃の弾が人間の歯
中々気持ちの悪い独特の世界観が広がるのです。
気になったのは作品の中に散りばめられたワードと
タイトルになぞられた「存在」に対する意味合いです。
クローネンバーグ監督は実際に「実存主義」を念頭に
この作品を撮ったそうで(*´д`*)
「実存は本質に先んずる」は実存主義の基本理念です。
予め決まったその「本質」がなければ
「実存」もあり得ないということなのですが。

「現実」と「虚構」が等価ならば、
ある一方を「優位」と見なす故に認められる「錯覚」も起こり得ず、
何の変哲もない「警鐘」の類が効力を失ってしまう。
人間が仮想現実に「侵食」され易い存在であると示唆するならば
仮想現実に「侵食」されてしまう人生を「遺憾千万」と捉え
わずかな「危機意識」を抱いて現状認識しなさい
という事でしょうか?(笑)
面白いなと思いましたw
グロ大丈夫な方は是非どうぞ(´∀`*)
Posted by G-SVG@West Side at 00:00
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